ブックメーカー 違法

ブックメーカーで賭けをするのは違法じゃないんですか?そんな疑問を持っている方が多くいらっしゃいます。

結論から申し上げますと、日本国内から海外法人が運営するブックメーカーにスマホやパソコンを使ってアクセスして賭けをしても、現在の法律では違法とされていません。

ですから、ドバイターフなどの競馬や、プレミアリーグなどのサッカー、大谷翔平選手が活躍するMLB、井上尚弥選手のボクシングなど、お好きなスポーツや応援しているチーム・選手に賭けることができます。

この記事では、日本国内から海外のブックメーカーにアクセスして賭けをする際の法的状況や運営地域の重要性、ブックメーカーが合法とされている国や地域、利用者のリスクと責任について詳しく説明します。

ブックメーカーに興味があるけど違法じゃないのか不安だという方は、ぜひ最後までお読みください。

日本の法的な状況

日本国内において、特定のオンラインギャンブルを規制する法律は存在していません。

日本刑法第百八十五条、第百八十六条では賭博罪が規定されていますが、賭博罪は明治四十年に制定されたものであり、その当時、インターネットを利用してギャンブルを行うことは想定されていませんでした。

インターネットの起源は昭和42年(1967年)であり、明治四十年の時点でインターネットに関連する法律を作ることは不可能であることから、賭博罪でオンラインギャンブルを取締まることはできないのです。

日本刑法は、罪刑法定主義を原則としており、この原則は犯罪と刑罰はあらかじめ成文の法律によって明確に規定されていることを要する原理です。

したがって、ブックメーカーを含むオンラインギャンブルを犯罪として取締まる場合、法律によって明確に規定されていることが条件となります。

しかし、日本の現行法において、オンラインギャンブルを規制する法律は存在しておらず、刑法典の中にもその文言は存在しておらず、特別法においても存在していません。

このことから、日本国内から海外法人が運営するブックメーカーに、スマホやパソコンを使ってアクセスし、賭けを行っても違法にはならないのです。

これを裏付ける事件を1つ紹介します。

2016年、日本で初めてオンラインカジノプレイヤーが検挙される事件が発生しましたが、法廷で争った結果不起訴が言い渡されました。

つまり、オンラインギャンブルは違法ではないという判例が既に存在しているのです。

この事実は、オンラインギャンブルをこれから楽しもうと考えているあなたにとって『ブックメーカーは違法ではないんだ!』という心強い材料になることは間違いありません。

ただし、以下の場合については違法賭博となるので注意してください。

日本国内で運営している闇ブックメーカーにインターネットを介して賭けを行った場合は違法賭博になりますのでそのようなサイトでは絶対に賭けを行わないようにしてください。

ブックメーカーの運営地域の重要性

ブックメーカーで賭けを行う場合、海外法人が運営するブックメーカーにアカウント登録をして入金をして賭けを行うというのが一般的な流れです。

ブックメーカーを含むオンラインギャンブル事業者は、オンラインギャンブルが合法である国に所在があることが必要とされています。

そして、その国、政府、ギャンブル当局などが発行する運営ライセンスを取得している事がブックメーカーを運営するうえで必須条件であり、その国の法律に則って運営することが義務付けられています。

あなたがブックメーカーにアカウント登録を行う前に、そのブックメーカーが法律によって合法とされている地域に存在しているのか?そして運営ライセンスを取得しているのか?を確認する必要があります。

ブックメーカーが合法とされている国や地域について

ブックメーカーが合法とされている国や地域は多岐にわたりますが、その中でも特に知られているのがイギリス、マルタ、ジブラルタル、キュラソー島などです。

これらの国や地域は、オンラインギャンブル業界に対して厳格な規制を設けつつも、合法的に運営を許可しています。

たとえば、イギリスではギャンブル委員会(UK Gambling Commission)がライセンスを発行し、公正かつ安全なギャンブル環境の提供を保証しています。

マルタでは、マルタゲーミングオーソリティ(Malta Gaming Authority)が同様の役割を果たしており、EU圏内での信頼性が高く評価されています。

また、ジブラルタルやキュラソー島は、比較的低い税率と業界に対する理解の深さから、多くのオンラインギャンブル企業が拠点を置く場所となっています。

これらの地域では、それぞれのギャンブル当局がライセンスを発行し、運営の透明性やプレイヤー保護のための基準を設けています。

ブックメーカーを選ぶ際には、これらのライセンスを確認することで、その企業が一定の法的要件を満たしていること、そして信頼できる運営を行っていることが確認できます。

安心して賭けを楽しむためにも、運営ライセンスの有無は重要なチェックポイントとなります。

信頼できるブックメーカーの見極め方

ブックメーカーが信頼できるかどうかを確認するためには、運営ライセンスの有無をチェックすることが重要です。これは、ブックメーカーのフッター部分を見ることで簡単に確認できます。

例えば、以下の画像はスマートフォンで撮影したbet365のフッター部分のスクリーンショットです。

bet365のフッター部分の画像。ライセンスシールと運営者情報が記載されている。

ライセンスシールの確認

画像の①に示されているライセンスシールを探します。このシールは、ブックメーカーがどの規制機関からライセンスを取得しているかを示しています。

さらに、①のライセンスシールをタップすることで、規制機関の公式ページ(bet365の規制機関はジブラルタル・ギャンブル・コミッショナー)に移動し、ライセンスの取得状況を確認することができます。

運営会社名と所在地の確認

画像の②には、運営会社名とその所在地が記載されています。例えば、bet365の場合、『Hillside (Gibraltar) Limited LP』がジブラルタルでライセンスを取得していることが明記されています。

このように、ライセンスの有無や運営会社の詳細情報を確認することで、そのブックメーカーが信頼できるかどうかを判断することができます。

この方法を活用して、安全かつ信頼できるブックメーカーを見極めましょう。

ブックメーカー利用者のリスクと責任

ブックメーカーは海外で運営していることから、ブックメーカー利用者のリスクと責任は日本の法律によって保護されず、すべて自分で背負うことになります。

このセクションでは、ブックメーカーを利用することで生じるトラブルを紹介していきますので、あなたがこれからブックメーカーで賭けを楽しむときのガイドとして活用してください。

受取拒否 口座凍結

ブックメーカーをはじめとするオンラインギャンブルは日本国内において違法ではないものの、一部の銀行や仮想通貨取引所はオンラインギャンブルからの入出金を拒否、口座凍結措置を取る場合があります。

そして、受取拒否によって仮想通貨が消失した場合でもその補填は一切しないと利用規約に記載している取引所もあるので注意が必要です。

X(旧ツイッター)を見てみると、オンラインカジノで遊んだプレイヤーが仮想通貨取引所のコインチェックとGMOコインでアカウント停止の措置を食らってしまったことをポストしています。

では、この問題を回避するためにどうすればよいのか?という対策案を3つ紹介します。

そして、対策案として紹介するサービスを利用する際には、どのようにして個人情報が保護されるかを確認し、安全な取引を心がけるようにしてください。

  1. 海外の仮想通貨取引所でアカウント開設する
  2. ハードウェアウォレットを購入する
  3. 電子マネーアカウントを開設する

海外の仮想通貨取引所でアカウント開設

国内仮想通貨取引所はオンラインギャンブル業者からの入出金に制限を設けているだけなので、海外の仮想通貨取引所でアカウント開設し入出金をすれば、国内仮想通貨取引所で受取拒否等のトラブルは回避できます。

そして大切な事は、海外の仮想通貨取引所に送金のできる国内仮想通貨取引所で口座開設もしておくことです。例えば、GMOコインであれば海外取引所に入出金ができます。

以下、海外の仮想通貨取引所を利用する際の法的な注意点についても紹介します。

海外の仮想通貨取引所の利用を禁止する法律はないため、利用すること自体は違法ではないですが、日本の法律や金融庁による保護やサポートは受けられないことを理解しておきましょう。

海外の仮想通貨取引所を利用したことで詐欺やハッキングなどの被害に遭った場合も自己責任となり、預けた資産が戻ってこない可能性もあります。

ハードウェアウォレットを購入

Ledger nanoシリーズに代表されるハードウェアウォレットを購入する方法もあります。ハードウェアウォレット経由で入出金を行えば、国内仮想通貨取引所で受取拒否等のトラブルは回避できます。

ハードウェアウォレットは物理的なデバイスであり、インターネットに接続されていないので、オンライン攻撃やハッキング被害を防いでくれます。安全を期したいという場合は導入を検討するのが良いでしょう。

ハードウェアウォレットを利用する場合は以下の手順で仮想通貨の入出金を行います。

  1. 国内仮想通貨取引所からハードウェアウォレットに送金
  2. ハードウェアウォレットからブックメーカーに入金
  3. ブックメーカーで賭け&勝利金獲得
  4. ブックメーカーからハードウェアウォレットに出金
  5. ハードウェアウォレットから国内仮想通貨取引所に送金

電子マネーアカウントを開設

電子マネーでの入出金は、ブックメーカーと銀行の間に電子マネーアカウントを挟んで取引を行います。そうすることで銀行からの入出金ができるようになります。

ブックメーカーの中でも世界的に有名且つベット種類が豊富なbet365やウィリアムヒルは仮想通貨に対応していないので、これらのブックメーカーを利用する場合は電子マネーアカウントを開設した方が良いでしょう。

電子マネーアカウントを開設する際、EU圏で有名なpayzを利用するのがオススメです。payzは、ブックメーカーだけでなくオンラインカジノでも使われるメジャーな電子マネーアカウントです。

セキュリティ問題

ブックメーカーサイトを利用する前に確認しておくべき重要な項目の一つが、URLアドレスです。

URLアドレスの先頭が『HTTPS://』から始まる場合は、SSL/TLS通信により暗号化されており、情報の安全性が保たれます。

これにより、クレジットカード情報や個人情報が第三者に読み取られるリスクを大幅に減少させることができます。

一方で、『HTTP://』から始まるウェブサイトは、通信が暗号化されていないため、クレジットカード情報が盗まれる可能性が高くなります。

これにより、クレジットカードの不正利用や個人情報の漏洩といった被害に遭うリスクが高まります。特に、オンラインギャンブルの場合、多額の金銭が動くため、セキュリティは極めて重要です。

そのため、安全な取引のためには、以下の点も併せて確認することをお勧めします。

  1. サイトの評判とレビュー: 利用しようとしているブックメーカーサイトの評判やレビューを確認し、他のユーザーの体験談を参考にします。
  2. ライセンスと規制: サイトが適切なライセンスを持っており、信頼できる規制当局によって監督されているか確認します。
  3. セキュリティ対策: 二段階認証、定期的なパスワード変更、セキュアな支払いオプションなど、追加のセキュリティ対策が提供されているかを確認します。

以上の点を踏まえ、安全にブックメーカーを利用するための知識と対策を身につけることが大切です。

責任あるギャンブルの推奨

ブックメーカーを含むオンラインギャンブルは、多くの国で合法的に楽しまれていますが、それには責任ある行動が求められます。

ギャンブルはエンターテインメントの一形態であり、適切に管理されなければ、依存症や経済的な問題を引き起こすリスクがあります。

責任あるギャンブルとは、以下のような行動を指します。

  1. 予算設定: ギャンブルに使う金額は、自身の財務状況を考慮し、余剰資金の範囲内で設定してください。賭け金が生活費や必要経費を圧迫しないようにすることが重要です。
  2. 時間の管理: ギャンブルに費やす時間も計画的に設定し、日常生活や仕事、家族との時間を損なわないようにしましょう。
  3. 自己制限の活用: 多くの信頼できるオンラインギャンブルサイトでは、自己制限ツールを提供しています。これには、入金限度額の設定、セッション時間の制限、アカウントの一時的な停止などが含まれます。これらを利用して、自分自身をコントロールすることができます。
  4. サポートの利用: ギャンブルに関する問題を感じた場合は、専門の相談機関や支援サービスを利用してください。多くの国にはギャンブル依存症を支援する団体が存在し、匿名で相談することが可能です。
  5. 情報の正確な理解: ギャンブルのリスクを正しく理解し、適切な知識を持つことが、責任あるギャンブルを行う上での基本です。オッズや期待値、ゲームのルールを学び、感情ではなく情報に基づいて判断を下しましょう。

ギャンブルは楽しむものですが、その楽しみを維持するためにはこれらの原則を守ることが非常に重要です。

責任あるギャンブルを心がけることでリスクを最小限に抑えつつブックメーカーでの賭けを安全に楽しむことができます。